清掃業というのは労働集約的産業です。どんなに高性能・高機能な機械や材料を使っていても、作業者である「人」がそれらを使いこなせなければ、きちんとした清掃作業は行えません。
「人」あってこその清掃業界ですから、優秀な作業員・管理者が育たなければ、その品質や存在が問われることにもなりかねません。つまり、人材の確保・育成こそが業界全体の成長・活性化へとつながるのです。
ただし、こうしたことに力を注ぐと必然的にコストがかかってきます。営利ばかりを優先してこの部分をおろそかにしてしまうと、人材の確保や育成がおろそかになり、ひいては作業品質の低下をも招くことになってしまいます。
清掃業界に求められる今後の取り組み
清掃業界では年々複雑化・高度化した業務内容が要求されています。これに対応するには作業者の能力の向上・高度化が不可欠です。今まで通りを繰り返すだけでは向上はありません。付加価値となりうる人材の育成が必要となってくるのです。
新しい局面にも柔軟な姿勢で向き合う
現場が多様化すれば、必要とされる能力・資格も変わってきます。「清掃作業監督者」「ビルクリーニング技能士」はもとより、「病院清掃受託責任者」「建築物管理評価者」など、多種多様な資格や知識はますます要求されることでしょう。
こうした有資格者を増やすためには、どうしてもコストがかかってしまいます。さらに、彼らがやりがいを持って能力を発揮できるよう、その必要性を理 解できるような配慮が必要です。適材適所の現場への派遣や、スタッフが高いモチベーションで仕事ができる環境づくりも重要です。
品質の均一化を目指す
清掃作業は人によって違いが出やすい仕事です。作業者による品質の差異がないよう、作業の効率化・標準化を進める必要があります。そうすれば、同じコストであってもより均一かつ上質なサービスが提供できるようになり、それこそが清掃業者の強みとなっていきます。
効率化・標準化によって作業にゆとりが出てくると、人は従来以上の気づきを得るようになります。同じ作業を仕上げるときでも、ちょっとした手間を惜しまず工夫したり、細かい心配りができたりと、期待される以上の柔軟な対応ができるようになるのです。
お客様のご満足を第一に考える
清掃業界では、「きれいにすること」を目的にする業者がほとんど。そのため残念なことに、作業以外の部分で粗雑な対応をしたり、きれいに掃除をしたところが少し汚れただけで愚痴をこぼしたりといったスタッフが多くいるのが現場の現状です。
しかし、清掃業者に本当に求められているのは「お客様にお喜びいただくこと」を目的に作業をすること。「きれいにすること」はもちろん、お客様の満足を第一に考えてこそ、気配りの行き届いたサービスをご提供できるのです。
当社では、きめ細かく徹底したスタッフ管理を行い、業務効率化と品質向上を常に意識しています。お客様のご満足はもちろんのこと、スタッフにも仕事に満足してもらい、関わるすべての人々にご納得いただけるような企業を目指しています。日頃から、真摯に仕事に向き合う努力を決して惜しみません。
